解体工事をする際、注意すべきが近隣住民への配慮です。
実際、解体工事を開始することでさまざまなクレームがやってくることも多く、対策をしっかりとしていないと大きなトラブルに発展します。
解体工事におけるクレームと対処法について下記にまとめました。
・騒音問題への対処
・粉塵などへの対処
・振動における対処
それぞれ解説していきたいと思います。
騒音問題への対処
解体工事で最も多いといっても過言ではないクレームが、騒音の問題です。
大型の重機や解体中に発生する音など、近隣住民にとっては明らかに騒音となるでしょう。
しかし、だからといってゆっくり音を立てないように建物などを解体するのは難しく、コンクリートなどを破壊したり、細かくするためにはある程度の音量は避けられません。
一体、これら騒音はどのように防止すればよいのでしょうか。
住民への説明と養生による対策
まず、解体工事をスタートさせる前に近隣住民に説明することが重要です。
用紙をポストに投函するだけでも効果はありますが、できれば一件ずつお宅を回って口頭で説明するにこしたことはないでしょう。
施工主が頭を下げるか否かによって、近隣住民の考え方も変わるはずです。
また、具体的な施行に関しては養生の設置が適切です。養生シートの下地に鉛の入った防音シートなどを利用してもらうなど、できるだけ音量が出ないよう気遣える業者に依頼しましょう。
そもそも、振動規制法にて工事境界範囲の騒音は75db以下と定められているため、それらを遵守できない業者は避けるべきではないでしょうか。
粉塵などへの対処
解体工事でクレームになることが多いのが、粉塵です。
砂埃はもちろん、解体する建物から発生するもの、古い建物であることから溜まった粉塵なども関係しているでしょう。
仮に粉塵に注意を払わなかった場合、その粉塵が隣の家屋や車、人的被害を出すと大きなトラブルに発展します。
解体工事での粉塵のクレームを出さないためには、どのような対策があるのでしょうか。
散水や養生、シートなどの用意
粉塵を防ぐための一般的な対策は、基本的に散水です。
ただし、粉塵が舞ってしまうような散水方法では意味がないため、継続的かつ効果的に散水ができているかを確認しましょう。
また、建物自体に養生をすることでも粉塵を防ぐことが可能です。
とはいえ、粉塵を完全に防ぐためには解体工事を密閉した空間でやるほかありません。
そのため、近隣住民のお宅の家屋や車などにシートをかけるなど、一手間かけてくれる解体業者を選ぶことでクレームを防ぐことができるのではないでしょうか。
振動における対処
解体工事は、重機の移動や古い建物が崩れ落ちたり、高所のガラが地面に落下することで振動が発生します。
そのため、あまりに大きな振動はクレームに繋がりやすく、近隣住民のストレスになりやすいポイントです。
解体工事における振動のクレームを防止するためには、どのような方法があるのでしょうか。
マットや解体方法をチェック
振動を抑えるためには、やはり物理的なアプローチがもっとも功を奏します。例えば、防振床マットなどを地面に敷くだけでも振動はかなり防ぐことが可能です。
さらに、振動が少なくなるようにガラなどは細かく砕くようにしたり、丁寧な作業が行われているかもチェックすべき項目です。
また、意外に重要なのが解体作業の時間帯です。
人が休んでいる最中や通勤時、夕方遅くに強い振動が起きるとクレームに繋がりやすくなります。これら、振動について適切に管理できている解体業者か否かも、必ず確認するように心がけてください。
まとめ
解体工事は、どうしてもその作業の特性上クレームが発生しやすい事案です。
それは解体工事を行う業者がとてもよく理解していることから、クレーム対応に真剣に取組む業者を選ぶことが重要になります。
解体工事を進める際は、本記事を参考に解体工事業者を選ぶようにしてみましょう。
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